ラディックのオイスターブラックのカバーリングラップを製造していたのはイタリアにある
創業1849年からプラスチック製品を生産しているMAZZUCCHELLI(マズケリー社)で
製造されていました。1969年から引火性と環境問題の2つの点からニトロセルローズと鉛の
使用を禁止した時点でオイスターブラックのカバーリングの柄が全く違うものに変わりました。写真の上部は69年までのオイスターブラックで下部の方は新しくニトロと鉛を取り除いて新しい素材を加えて作られたものです。これ以降90年代になるまでは60年代に作られた柄に近いものは生産されていなくなり長期間製造されなくなった観点から現行の
オイスターブラックの柄の色彩、デザインパターンが違うものになっているのと
当時、手作業で職人が作っていたので職人さんの技術が今になっても同じ柄の物を作れない
のだと思います。50年代ー69年までのオイスターブラック柄もその年その年、微妙に
絵柄のパターン等違いがあるのも事実です。長年オイスターブラックの絵柄を見てきたので
カバーリングを見るとおよそどの年代に作ったか最近わかりだしました。
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